カフェラテとは？エスプレッソやカフェオレとの違いや作り方を解説

2024/09

コーヒーにはさまざまな種類があり、風味や香りが異なります。その中でも「カフェラテ」は比較的飲みやすいコーヒーの種類の1つで、子どもから大人まで人気があります。

そんなカフェオレですが、実はエスプレッソのアレンジメニューだということをご存知でしょうか。エスプレッソにミルクを加え、まろやかで優しい味わいにしたのがカフェオレなのです。

当記事ではカフェオレについて詳しく知りたい方に向けて、カフェラテとその他のアレンジメニューとの違いや、カフェラテを淹れるときのポイントなどを解説します。カフェラテの由来や作り方について知ることで、より本格的な味わいのカフェラテを淹れることができるため、ぜひご参考ください。

カフェラテとは

「カフェラテ（caffe latte）」とは、イタリア発祥のコーヒーメニューの一種で、エスプレッソにミルクを加えた飲み物です。イタリア語で「caffe（カフェ）」がコーヒー（特にエスプレッソ）、「latte（ラテ）」がミルクを意味します。ミルクは蒸気で温めた泡状のフォームミルクを使用するのが一般的で、まろやかな味わいを楽しむことができます。

また、エスプレッソとは焙煎、粉砕したコーヒー豆を高圧で一気に抽出した濃厚なコーヒーです。カフェラテではエスプレッソにミルクを加えるため、よりマイルドな味わいになります。

エスプレッソとの違い

エスプレッソとはイタリア発祥のコーヒーのことで、焙煎・粉砕したコーヒー豆を高圧で一気に抽出したものです。濃厚なクレマをまとった本格的な味わいを楽しめ、専用のエスプレッソカップを使用して淹れられます。

また、エスプレッソは雑味が少なく、コーヒー豆が持つ旨みを引き出しやすいことも魅力です。そのため、ミルクを加えたカフェラテよりも、苦味が強く、深い味わいを堪能できる点が大きな特徴だと言えるでしょう。エスプレッソの濃厚さをより楽しみたい人は、抽出時間を短くして味の強弱を調整することも可能です。

カプチーノとの違い

カプチーノは、カフェラテと同じくエスプレッソにミルクを加えた飲み物です。ただし、カフェラテよりもミルクの比率が少ない点が特徴で、蒸気で温めた泡状のフォームミルクを加えることで、まろやかな味わいを楽しむことができます。程よい苦味と香り、クリーミーさのバランスが絶妙なので、コーヒーの飲みやすさを重視する方に特におすすめです。

また、カプチーノを淹れる際にフォームミルクを用いてアートを描きながら注ぐことで、写真映えする美しい一杯を提供することができ、お客様の満足度も上がります。

カフェオレとの違い

「カフェオレ（café au lait）」はフランス発祥のコーヒーで、ドリップコーヒーにミルクを加えたものです。エスプレッソを使用するカフェラテやカプチーノとは、ベースとなるコーヒーが異なる点が大きな特徴だと言えるでしょう。

カフェオレは加えるミルクの量が多いため、ミルクのまろやかな味わいとコーヒーの風味・苦味をバランス良く楽しめます。また、ドリップコーヒーがベースなので、コーヒーの苦味が苦手な方でも比較的飲みやすいです。朝食やティータイムなど、さまざまなシーンで日常的に楽しめる種類だと言えるでしょう。

カフェラテ以外のエスプレッソドリンクのバリエーション

エスプレッソがベースのコーヒーには、前述したカフェラテやカプチーノがありますが、それ以外にも次のように多様なバリエーションがあります。

• アメリカーノ
• カフェ・マッキャート（マキアート）
• キャラメル・マッキャート（マキアート）
• カフェ・モカ

以下では、それぞれのバリエーションについて詳しく解説しています。

アメリカーノ

抽出したエスプレッソにお湯を注いだものです。お湯を注ぐことでエスプレッソの濃厚なクレマをまとった本格的な味わいが和らぎ、優しい口当たりとスッキリとした後味の良さを楽しめます。エスプレッソが苦手な人や、ドリップコーヒーとは異なる風味を求める人におすすめです。

また、寒い季節には温かくして飲むのがおすすめですが、夏のような暑い季節であれば、氷を入れてアイスアメリカーノとして楽しむこともできます。

カフェ・マッキャート（マキアート）

カフェ・マッキャート（マキアート）は、エスプレッソにフォームミルクを加える点はカプチーノと同じですが、比較的ミルクの量が少なく、エスプレッソの風味をより強く感じられます。通常のエスプレッソよりマイルドで、カプチーノほどの柔らかな風味を求めない人におすすめです。濃厚なコーヒーの香りが好みの方にも、ぴったりの一杯だと言えるでしょう。

ちなみに「マッキャート（macchiato）」とはイタリア語で「シミ」を意味しており、少量のミルクが浮かんでいる様子を表現するユニークな名称が付けられています。

キャラメル・マッキャート（マキアート）

キャラメル・マッキャート（マキアート）は、エスプレッソにフォームミルクやキャラメルソース、バニラシロップなどを加えたアレンジメニューです。キャラメルソース特有の濃厚な甘さとエスプレッソの苦味の両方を楽しむことができ、エスプレッソやカフェラテにアクセントをつけたい人におすすめです。

また、キャラメル・マッキャート（マキアート）ならではの香りと豊かな甘さは、リラックスしたいときにうってつけです。食後のデザートとしても楽しむことができるでしょう。

カフェ・モカ

カフェ・モカは、エスプレッソにフォームミルクと、チョコレートソースもしくはチョコレートパウダーを加えた飲み物です。さらに、生クリーム・ココアパウダー・クラッシュナッツなどをトッピングすることもあり、甘くまろやかな風味を加えることができます。甘党の方に特に人気があり、コーヒーが苦手な方でも飲みやすく、デザート感覚で味わうことができます。

また、エスプレッソコーヒーの抽出やラテアートの技術などで、店舗の魅力をアピールすることも可能です。

本格的なカフェラテを提供するためのポイント

本格的なカフェラテを淹れるために、次のようなポイントを意識してみましょう。

• コーヒー豆の品質にこだわる
• エスプレッソ用のコーヒーマシンを活用する
• ミルクを泡立てる
• ラテアートを添えて提供する
• 提供する温度や使用するコーヒーカップにこだわる

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

コーヒー豆の品質にこだわる

本格的なカフェラテを淹れる際に必要なのは、品質の高いコーヒー豆を準備することです。コーヒー豆の代表的な産地は、ブラジル・コロンビア・グアテマラ・エチオピアなどが有名ですが、エスプレッソの本場のイタリア産のコーヒー豆もおすすめです。

また、コーヒー豆は酸素に触れると酸化して風味が損なわれてしまうため、品質を保つ観点からコーヒー豆の管理も重要です。密封性のある容器などで管理を行うのもおすすめですが、粉砕されたコーヒー豆が入っているカプセル式のコーヒーを活用するのも一つの手です。カプセル式のコーヒー豆の場合、豆が直接空気にふれず鮮度を保てるため、カフェラテを淹れる際にも雑味のない味わいのエスプレッソを抽出することができるでしょう。

エスプレッソ用のコーヒーマシンを活用する

カフェラテはエスプレッソがベースとなりますが、本格的なエスプレッソを淹れるためには、熟練のテクニックが必要となるため、容易ではありません。

そのため本格的なカフェラテを淹れたい場合は、エスプレッソ用のコーヒーマシンを活用するのがおすすめです。40ml前後のエスプレッソを抽出し、120ml前後のフォームミルクを注ぎ入れることで、本格的で濃厚な味わいのカフェラテを淹れることができます。

また、味わいや風味にこだわりたい方は、使用するコーヒー豆の種類や挽き具合も意識してみると良いでしょう。異なる味わいを楽しむことで、カフェラテの奥深さをさらに堪能することができます。

ミルクを泡立てる

ミルクフォーマーが付いていないエスプレッソマシンを使う場合は、あらかじめフォーマーでミルクを泡立てておく必要があります。

フォームミルクを作る際には、専用のミルクフォーマーを利用すると本格的な味わいのカフェラテやカプチーノを提供できます。例えば、「ネスプレッソ」の「エアロチーノ」は、2種類のリッチなホット・フォームミルクに加えて、ホットミルク・コールド・フォームミルクも作れるので便利です。リッチに泡立てたフォームミルクを、コーヒーに注いで楽しむことができます。

「ネスプレッソ」のミルク加熱泡立て器「エアロチーノ」の詳細はこちら

またミルクをエスプレッソへ注ぐときは、ミルクの泡が残るようにゆっくり注ぐことが大切です。より簡単にミルクを加えるためには、ミルクフォーマーが付いているコーヒーマシン・エスプレッソマシンを使うことをおすすめします。

ラテアートを添えて提供する

カフェラテを淹れるときはラテアートを描くことで、より魅力的な一杯を提供できます。ラテアートとはミルクで模様を描くテクニックのことで、バリスタの腕をアピールしつつ、店舗の個性を出すことが可能です。

エスプレッソの抽出時には水分と油分が融合して乳化現象が起き、それによりなめらかな泡の層「クレマ」が生じます。そこにミルクを注ぐことで、クレマの層が押し出されて特有の模様を描けるようになり、魅力的なカフェラテを淹れることができます。

提供する温度や使用するコーヒーカップにこだわる

カフェラテの品質を左右するポイントの一つが提供方法です。カフェラテを提供する際の目安の温度は60度前後とされていますが、温度が高すぎるとミルクの風味が変わってしまう、風味が変わってしまうなどの影響があり、温度が低すぎると飲み物が冷めやすくなり、顧客の満足度低下にもなりかねません。そのため60度前後の適温となるよう温度管理を行うことが重要です。また、事前にカップを温めておくことで、飲み物の提供時の温度低下を防ぐこともできます。

加えて提供時にはカップにもこだわることで、顧客満足度の向上につながる可能性があります。店内での提供向けには、安定性、耐久性があるカップを選び、デザインでお店の個性を出すことで、お客様のコーヒータイムをより豊かに演出できるでしょう。また、テイクアウト向けにも、サステナビリティに意識した使いやすくデザイン性の高いカップを用意すると良いでしょう。

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