オフィスにカフェスペースを設置するメリットは？活用方法も解説

2024/5

憩いの場として活躍するカフェスペース。リラックス効果も高く、コミュニケーションを促進することもできるため、社内のオフィスに導入する企業が増えています。

企業にとってメリットが多いカフェスペースですが、導入にかかる費用や活用例ついて気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、オフィスにカフェスペースを導入するメリットについて解説します。費用やカフェスペースの導入を検討している方はぜひご一読ください。

オフィスのカフェスペースとは？

オフィスのカフェスペースとは、職場でもリラックスする時間を作れるよう設計された「おしゃれなカフェ」のような場のことです。以下では、特徴や休憩室・社員食堂との違いについて解説します。

「カフェにいるような感覚」が特徴

オフィスのカフェスペースは、単にコーヒーが飲める空間としてだけでなく、デスクエリアや会議室とは異なる空間づくりを意識して作られることが特徴です。たとえば木目調のインテリアや観葉植物を設置するなどして、おしゃれなカフェに居るような感覚を演出する場合があります。それによって従業員の気分転換になったり、デスクエリアとは異なるメンバーと会話しやすい空間となったりするでしょう。

「休憩室」や「社員食堂」との違い

従来の「休憩室」や「社員食堂」は、休憩や昼食のためのものという意味合いが強い傾向にあります。そのため、使用用途はカフェスペースに比べて限定的といえるでしょう。

一方、カフェスペースは休憩やカジュアルミーティングなど「多目的」に使用されるケースが多く、この点が大きな違いといえます。
たとえば会議室やデスクエリアとは異なるインテリアを設置してミーティングしやすい環境にしたり、集中した環境で作業を行うための半個室スペースを設けたりなど、さまざまな用途を前提としてレイアウトされるのがカフェスペースの特徴のひとつです。

以下の記事でも、オフィスコーヒーを設置する企業が増えている背景やメリット・デメリットについて紹介しているので、参考にしてみてください

コーヒーマシンを職場に置く企業が増えている背景とは？

オフィスコーヒーのメリット・デメリットとは？

オフィスにカフェスペースを導入する費用相場

オフィスにカフェスペースを導入するにあたり、費用相場はあらかじめチェックしましょう。コーヒーマシンの料金相場は2万円から20万円程度で、サイズや機能により幅があります。一部、本格的なマシンは100万円以上することもあります。コーヒー自体の単価は約30円から100円、詰め替えパックは1,000円から2,000円程度となっています。

オフィスコーヒーの種類は月額型、買い切り型、自動販売機型の3種類あります。

①月額型

コーヒーサーバーをレンタルする方法です。月額で費用がかかりますが、マシン貸出や設置に料金はかからず初期費用を抑えられます。

月額制オフィスコーヒーのおすすめはネスプレッソ

②買い切り型

コーヒーサーバーを最初に買い切ってしまう方法です。初期費用はかかるものの、購入してしまえば月額料金はかかりません。

③自動販売機型

自動販売機をレンタルする方法です。初期費用と電気代がかかりますが、メンテナンス費や紙コップなどの備品は無料です。

ただし、契約期間やコーヒーの消費量、マシンの電気量によっても実際の費用負担は変動するため、大まかな目安として捉えておきましょう。

オフィスにカフェスペースを導入するメリット

近年では、オフィスにカフェスペースを設置する企業が増えています。それは以下のようなメリットが期待できるからといえます。

• 社内コミュニケーションが活性化する
• 組織の心理的安全性が高まる
• 業務効率や生産性が向上する
• 採用活動時にアピールできる

社内コミュニケーションが活性化する

カフェスペースの設置をきっかけに従業員が集まる機会が増え、ランチやコーヒーブレイクなどを通じて自然とコミュニケーションが活発になることが期待されます。その中で、普段は関わる機会が少ない相手と会話する機会も生まれ、部署や役職などの垣根を超えた交流も期待できるのです。

また、会議室のような緊張感がある場所とは異なり、リラックスしやすい環境下で会話を楽しむことができるため、新たなアイデアの創出につながることも期待できます。

組織の心理的安全性が高まる

オフィスのカフェスペースは、組織の「心理的安全性」の向上にも寄与すると考えられます。心理的安全性とは、「組織内で自由に意見を表明できるかどうか」を指す概念で、Google社の研究により、優れた成果を出せる組織は心理的安全性が高いことが分かっています。

コミュニケーションが活発な組織は、従業員同士の相互理解を深めやすいため、心理的安全性を高めやすいといえます。その結果、意見やアイデアを出しやすい雰囲気の醸成にもつながるでしょう。

業務効率や生産性が向上する

適度な休憩は業務にメリハリをつけ、業務効率や生産性の向上につながるといわれています。そのため、オフィスにカフェスペースがあれば、業務の合間にリフレッシュの時間を取りやすくなります。

もし、社内にカフェスペースがなければ、わざわざ社外にコーヒーなどを買いに出なければならず、休憩時間そのものが取りにくくなるかもしれません。

長時間休みなく働いていると、集中力が低下するため業務効率が低下してしまいます。適度なリフレッシュを挟んで従業員の生産性が改善すれば、組織全体の生産性向上につながるでしょう。

企業の採用時にアピールできる

カフェスペースの設置により、「従業員の福利厚生の充実を図る」という企業姿勢をアピールできます。これは「働きやすい企業」という企業イメージの醸成につながり、クライアントや関連企業・既存の従業員に対してだけでなく、求職者に対しても働きやすいイメージをアピールできるでしょう。

「福利厚生」の充実は、離職率の低下防止や採用力の強化につながる施策です。深刻化する人手不足に対応して事業の持続可能性が高まるでしょう。

オフィスのカフェスペースの活用例

オフィスに設置するカフェスペースは、次のようにさまざまな目的で活用できます。

• ミーティングスペース
• 静かに休息できる空間
• イベントや交流の場

ミーティングスペース

オフィスのカフェスペースにモニターやホワイトボードなどを設置すれば、カジュアルミーティングやオンライン会議ができます。通常の会議室は席が空いていなければ利用できないうえに、リラックスした雰囲気をつくりにくい環境である場合も少なくないでしょう。

オフィスのカフェスペースであれば、席が空いていればいつでも利用でき、リラックスした状態で意見交換しやすい雰囲気をつくりやすくなります。ただし、カフェスペースは多くの人が使うため、社外秘の内容や機密性の高い内容に関するミーティングは避けるようにしましょう。

静かに休息できる空間

従業員同士のコミュニケーションができるのもカフェスペースの魅力ですが、ひとりでリラックスしながら一息ついたり、思考やアイデアを整理したりする場としての活用も可能です。ミーティングテーブルやソファだけではなく、個人で作業しやすいスペースや、仕切りを立てて集中しやすい席を設けるなど、用途に合わせたレイアウトにすると効果的です。

イベントや交流の場

プロジェクターやマイクなどを設置すれば、研修やセミナーなど社内イベントにも使用できます。イベント開催を想定してカフェスペースを作る場合は、動かしやすく収納効率が高いインテリアを選ぶことが大切です。

また、カフェスペースに多くの人が集まる場合などは、デスクエリアや会議室での作業に影響が出ないように留意する必要があります。そのため、防音性の高い壁を設置したり、オフィススペースからなるべく離れた場所に設置したりするなどの配慮も必要です。

オフィスにカフェスペースを手軽に設置するコツ

本格的なカフェスペースの設置には手間とコストがかかりますが、次のような方法で簡単に設置することができます。

• パーテーションなどで空間を作る
• ワゴンで設置場所を作る
• コーヒーマシンを導入する

パーテーションなどで空間を作る

パーテーションや棚などでスペースを区切ることで、簡易的なカフェスペースになります。オフィスの一部をカフェスペースにする場合は、バーカウンターのような高さのある「ハイカウンター」を設置すると、おしゃれな雰囲気が出ます。

ワゴンを活用し簡易的なスペースを作る

オフィスのスペースが限られており、仕切りや区切りなどが設置できない場合は、移動式のワゴンを利用するのがおすすめです。ワゴンに小型のコーヒーマシンやお菓子などを常備しておくことで、簡易的なカフェスペースを設置できます。手間やコストをかけず、従業員のコミュニケーション活性化を促すことにもつながるでしょう。

コーヒーマシンを導入する

カフェスペースの設置が難しい場合は、オフィスにコーヒーマシンを置くだけでも、オフィスの一部の空間をカフェのような雰囲気にすることができます。
コーヒーマシンを設置することで従業員が本格的なコーヒーを気軽に味わうことができ、休憩中にコーヒーを飲みながら雑談を楽しむなど、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。さらにお菓子も常備しておくと、人が集まりやすい雰囲気を醸成できるでしょう。

オフィスにカフェスペースを設置する際のポイント

オフィスにカフェスペースを設置する際は、次のようなポイントを押さえておきましょう。

• デッドスペースを上手く活用する
• 落ち着ける雰囲気づくりを意識する
• 手軽に使えるコーヒーマシンを選ぶ

デッドスペースを上手く活用する

カフェスペースの設置は大がかりな内装工事や異なるフロアに場所を借りるというイメージを持つかもしれませんが、場所やコスト的に難しい場合も多いでしょう。そこで、オフィスの空きスペースなどのデッドスペースの活用がおすすめです。 デスクや備品が設置されていないスペース、業務で使用されていない部屋などに簡易的に設置することも可能です。コスト面などの懸念がある場合は、空きスペースの活用から検討するとよいでしょう。

落ち着ける雰囲気づくりを意識する

カフェスペースを設置する際は、リラックスできる空間になるよう、内装やインテリアの方向性を意識するとよいでしょう。たとえば、ゆったりとくつろげるソファを置いたり、壁紙を落ち着いた色味のものにしたりするなどが挙げられます。

手軽に使えるコーヒーマシンを選ぶ

コーヒーマシンを導入する場合は、簡単に操作できてお手入れに手間がかからないなど、手軽に使えるものを選ぶことが大切です。操作が難しかったり、使用後のお手入れが大変だったりすると、使用頻度が低下してしまいます。カプセル式のコーヒーマシンなら、手軽に使えてメンテナンスもしやすいため、どなたでも手軽に使うことができます。