自販機型のオフィスコーヒーとは？導入メリット・デメリットを解説

2024/5

自販機型のオフィスコーヒーとは、自動販売機のようにボタンを押して選ぶことで、簡単にコーヒーを楽しめるサービスです。この自販機型のオフィスコーヒーは、比較的規模の大きな企業に導入されるケースが多く、福利厚生の一環として親しまれています。本記事では、自販機型のオフィスコーヒーの導入メリットやデメリット、選ぶポイントなどについて解説します。

自販機型のオフィスコーヒーとは

一般的な自販機型のオフィスコーヒーは、ボタンを押すだけで紙コップにコーヒーが注がれるマシンです。通常の自動販売機でコーヒーを購入する場合と同様、ホットやアイス、コーヒーの濃さや砂糖・ミルクの量などを調整できる機種などもあります。さらに、コーヒーだけではなくココア、カフェラテ、カプチーノ、ジュースや炭酸飲料を選べるタイプもあります。

自販機型のオフィスコーヒーを導入するメリット

自販機型のオフィスコーヒーを導入することで、企業は次のようなメリットを得ることができます。

• 社内コミュニケーションが活性化する
• 業務の合間にリフレッシュできる
• 福利厚生の充実につながる
• さまざまな種類のコーヒーを楽しめる
• 自社でのメンテナンスが不要

社内コミュニケーションが活性化する

自販機型のオフィスコーヒーを導入することで周辺に従業員が集まり、コミュニケーション機会が増えることが期待されます。その中で、たとえば仕事に関する情報交換や、別部署の従業員との交流などが行われるでしょう。会議室のような改まった場所ではないため、カジュアルなコミュニケーションを楽しめる場になることがメリットです。

業務の合間にリフレッシュできる

自販機型のオフィスコーヒーの導入により、従業員が業務の合間にリフレッシュする機会が生まれます。長時間同じ姿勢でデスクワークを続けると、疲労により集中力が低下してしまうものです。

オフィスに自販機型のオフィスコーヒーが社内にあれば、休憩時にコーヒーを飲みながらほかの従業員と会話を楽しめるため、適度なリフレッシュできるようになります。その結果、業務パフォーマンスや生産性の向上も見込めるでしょう。

福利厚生の充実につながる

福利厚生の一環として社員が手軽にコーヒーを楽しめる点もメリットです。社外のコンビニエンスストアやコーヒーショップなどにコーヒーを買いに行く手間が省けるため、時間や手間をかけずにコーヒーを楽しむことができます。

企業によっては、自販機型のオフィスコーヒーを無料で利用できるようにしている場合や、価格を安く設定している場合があり、その点でも従業員がメリットを感じやすいことが魅力です。そのため、自販機型のオフィスコーヒーは福利厚生としても適しています。

さまざまな種類のコーヒーを楽しめる

基本的には通常の自動販売機と同じなので、前述したようにホット・アイスや、コーヒーの濃さなどの種類を選ぶことができます。製品によっては、「デカフェ」が選べるタイプなどもあるため、カフェインが苦手な従業員でも楽しめるなど、さまざまなニーズを満たせることも魅力です。

細かなメンテナンスが不要

自販機型のオフィスコーヒーでは、メンテナンスや修理は基本的にサービスを提供する事業者側が行います。自社で清掃やお手入れなどを行う必要がないため、メンテナンスの手間がかかりません。そのため、社内のリソースを圧迫してしまう心配はありません。また、オフィスコーヒーに何らかの不具合が起きた場合でも、業者側が対応するため安心して利用できます。

自販機型のオフィスコーヒーのデメリット

自販機型のオフィスコーヒーの導入を検討する際は、次のようなデメリットに注意が必要です。

• 設置スペースが必要になる
• 設置のための工事が必要になる
• 電気代は自社側の負担となる
• ゴミの管理を行う必要がある

設置スペースが必要になる

自販機型のオフィスコーヒーを導入するには、社内やオフィスに広い設置スペースが必要になります。そのため、場所によっては設置が難しい、もしくはオフィススペースからやや離れた場所に設置しないといけないケースがあります。また、オフィスコーヒーには常に電源を挿していることが必須なので、コンセントの位置も重要です。

なお、オフィスコーヒーには自販機型よりもコンパクトで、機能性が高いタイプもあるため、さまざまな選択肢から検討することをおすすめします。

設置のための工事が必要になる

自販機型のオフィスコーヒーは、基本的に設置時の工事が必要になることが多いです。特に電源関連の工事が重要なので、前述した設置スペースと合わせて、事前に必ず詳細を確認しておくようにしましょう。

電気代は自社の負担となる

自販機型のオフィスコーヒーは基本的に設置費用が無料となっている場合が多いですが、稼働させるための電気代は自社の負担となる点に注意が必要です。自販機は温度調整などのために、24時間稼働させる必要があります。そのため、電気代などの事前のコストシミュレーションが大切です。

ごみの管理を行う必要がある

自販機のオフィスコーヒーは、紙やプラスチック製のカップにコーヒーを淹れるため、従業員が利用したあとにごみが出ます。ごみが増えると、オフィス内の掃除に手間がかかるうえに、管理が行き届かない場合、オフィスの快適性も低下します。そのため、設置の際は、周辺にごみ箱を設置し、適切にごみの管理を行うことが必要です。

自販機型のオフィスコーヒーの導入方法

自販機型のオフィスコーヒーは、次のような手順で導入しましょう。

• 従業員へのヒアリングでニーズを把握する
• 業者の訪問確認後に設置工事が行われる

従業員へのヒアリングでニーズを把握する

自販機型のオフィスコーヒーには、さまざまな種類のものがあるため、社内のニーズに合う製品を選ぶ必要があります。従業員が求めていない製品を導入しても、利用者が少なくなり、福利厚生の施策効果が低下してしまいます。そのため、事前に従業員にヒアリング調査を行い、どのような需要があるかを確認したうえで、適切なオフィスコーヒーを提供している事業者に連絡することが大切です。

業者の訪問確認後に設置工事が行われる

事業者に連絡したあとは担当者が自社を訪問し、設置予定の場所に問題がないか、電気や水道を使用できるかなど、オフィスコーヒーの導入に必要な条件を確認します。このとき、トラブルや故障発生時の対応など、アフターサービスについて確認しておくと導入後のトラブルを防ぎやすいのでおすすめです。その後は見積もりや契約へ進み、工事日に設置が行われます。工事は1時間前後で完了するため、従業員がすぐにオフィスコーヒーを利用できるようになります。

自販機型以外にオフィスコーヒーを利用する方法

自販機型のオフィスコーヒーは、コーヒーの種類や量の多さが魅力ですが、サイズが大きいため広い設置スペースが必要になるうえに、電気代もかかります。そのため、オフィスのスペースや予算によっては、設置が難しいこともあります。

一方で、コーヒーマシン型のオフィスコーヒーは、コンパクトなものが多く設置場所を取らないことが魅力です。近年ではコーヒーマシンの種類も多様になり、さまざまなコーヒーやドリンクが選べるようになっています。
コーヒーマシン型のオフィスコーヒーには、おもに次のような種類のものがあります。

• ブリュワー式のコーヒーマシン
• カプセル式のコーヒーマシン

ブリュワー式のコーヒーマシン

「ブリュワー式」のコーヒーマシンは、一度に一定量のコーヒーをまとめて抽出するタイプです。一回の操作で複数杯分を抽出できるうえに、保温機能もついているので多めに作っておくと便利です。ただし、保温している間にコーヒーが徐々に酸化して、風味が損なわれてしまうことがデメリットです。

カプセル式のコーヒーマシン

「カプセル式」のコーヒーマシンは、ワンタッチで本格的な味わいのコーヒーを淹れることができ、バラエティ豊かなブレンドのラインアップが揃います。また、お手入れやメンテナンスの手間もほかのタイプと比べて少ないことが魅力です。

自社に合ったオフィスコーヒーマシンを選ぶ際のポイント

自社に合ったオフィスコーヒーのマシンを選ぶために、次のようなポイントを意識しましょう。

• 設置スペースが確保できるか
• トータルコストが社内需要に見合うか

設置スペースが確保できるか

設置スペースを確保できるものを選ぶことが大切です。近年では、テレワークの普及などの影響により、コンパクトなオフィスに移転する企業も増えています。そのため、社内のスペースが限られているケースが珍しくありません。

前述したように、オフィスコーヒーには自販機以外にもさまざまなタイプがあるため、事前にコーヒーマシンのサイズと設置できるスペースを確認しておくことが重要です。

トータルコストが社内需要に見合うか

自販機型のオフィスコーヒーの場合は、導入コストこそ不要なことが多いですが、電気代やメンテナンス代などのランニングコストがかかります。大人数が頻繁に利用するオフィスであればコストに見合いますが、中小企業や小規模なオフィスの場合はコストパフォーマンスが悪い可能性があります。そのため、よりコンパクトなコーヒーマシン型のオフィスコーヒーも検討してみましょう。