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飲食店にコーヒーメーカーを導入する際の選び方や主な種類を解説

「本格的なコーヒーを効率的に提供したい」と思っていても、人手やオペレーションの制約があるため難しい、という悩みを抱えている飲食店は少なくないでしょう。
コーヒーの提供方法には、主に「ハンドドリップ」と「コーヒーメーカー(コーヒーマシン)」の2つの方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。そのため、店舗のブランディングやオペレーション体制に合わせ、最適な方法を選択することが大切です。
そこで本記事では、コーヒーの提供方法別のメリット・デメリットを解説した上で、飲食店の店舗オペレーションに最適なコーヒーメーカーを選ぶためのポイントを解説します。おすすめのコーヒーメーカーについても紹介しますので、飲食店におけるコーヒー提供でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
飲食店におけるコーヒーの提供方法とメリット・デメリット
飲食店におけるコーヒーの提供方法として、大きく分けて2つの種類があります。
- ハンドドリップ
- コーヒーメーカー(コーヒーマシン)
以下では、それぞれの方法を紹介し、メリット・デメリットについて紹介します。
ハンドドリップ
店員が手作業でコーヒーを淹れるのが「ハンドドリップ」です。ドリッパーや細口のケトルなどを使って、コーヒー粉にお湯を注いで抽出するのが一般的な方法です。
メリット
ハンドドリップのメリットは次のとおりです。
- 器具を揃えるコストが比較的低い
- 省スペースでコーヒーが淹れられる
- 淹れ方にこだわることができる
- 手作業の付加価値をアピールできる
基本的にはドリッパーやケトルなどを用意すればコーヒーが淹れられるので、導入時のコストを低く抑えられます。「手作業でコーヒーを淹れる」という点で、お湯の温度や注ぐ速度などの淹れ方にこだわることができ、付加価値を提供できます。良質なコーヒー豆を使用することで、コーヒーの単価を上げることも可能です。
デメリット
ハンドドリップのデメリットは次のとおりです。
- 淹れ方によって風味が大きく変わる
- オペレーションに時間と手間がかかる
- ドリップ中にほかの作業ができない
ハンドドリップには技術が求められるため、淹れる人によって風味が大きく異なることがデメリットです。また、時間と手間がかかるうえにドリップ中は手が離せないため、混雑時にはお客様を待たせてしまうことも考えられるでしょう。
コーヒーメーカー(コーヒーマシン)
コーヒーメーカーは、コーヒーの抽出を自動で行うことができる機器です。コーヒー豆や専用のカプセル、水などをセットしてスイッチを押すだけで、誰でも簡単にコーヒーを淹れることができます。
メリット
コーヒーメーカーのメリットは次のとおりです。
- 安定した品質のコーヒーを提供できる
- 抽出時の手間がかからない
- 一度に複数杯のコーヒーを提供できる
- 店舗オペレーションの効率化が可能
ハンドドリップのデメリットを解消できるのが、コーヒーメーカーの大きな魅力です。コーヒー豆やコーヒーカプセルをセットするだけで、一定の品質のコーヒーを短時間で複数杯抽出できるため、店舗オペレーションの効率化に最適です。また、使用するコーヒー豆にこだわることで、本格的な味わいのコーヒーを安定的に提供することが可能です。
デメリット
コーヒーメーカーのデメリットは次のとおりです。
- 設備費のコストが増大する
- 置き場所のスペースが必要
- 使用するために電源が必須
- マシンのメンテナンスが必要
- 細かな調整がしづらい
コーヒーメーカーの購入やレンタルには、初期コストやランニングコストがかかります。また、設置スペースや電源などの確保が必要で、定期的なメンテナンスも欠かせません。
しかし、コーヒーメーカーによってはお手入れが簡単なものや、細かな調整がしやすいものもあります。飲食店の規模やオペレーション体制によっては、安定的に高品質のコーヒーを提供できるコーヒーメーカーのほうが適している場合もあるため、次の項目では飲食店向けのコーヒーメーカーの種類について詳しく紹介します。
飲食店向けのコーヒーメーカー(コーヒーマシン)の種類

飲食店向けのコーヒーメーカーの種類には、次のようなものがあります。
- ドリップ式
- サイフォン式
- カプセル式
- 全自動型
- 複合タイプ
ドリップ式
豆から挽いた状態のコーヒー粉をコーヒーフィルターに入れ、お湯を注いでコーヒーを抽出するオーソドックスなタイプです。
ドリップ式のコーヒーメーカーの場合、蒸らしやお湯を注ぐ工程が自動化されますが、コーヒーフィルターなどのセットが必要です。なお、ドリップ式のコーヒーメーカーには、コーヒー豆を挽く工程から自動化できる「ミル付きタイプ」もあります。
サイフォン式
フラスコとビーカーが付いたような形状をしており、サイフォン式のコーヒー抽出を自動化できます。お湯が沸騰する際の蒸気圧を利用して、お湯の上部をフラスコに押し上げて、コーヒー豆に接触させることで抽出する方法です。ドリップ式よりもすっきりした味わいになりますが、コーヒーの抽出に時間がかかります。
カプセル式
粉砕したコーヒー豆が入った専用のコーヒーカプセルと水をセットするだけで、ワンタッチで本格的な味わいのコーヒーを淹れられる方法です。アルミ製カプセルに密封することで酸化を防ぎ、長期間品質を保ったまま保管できるため、使用期限内であれば雑味のないコーヒーの風味を楽しめます。コーヒーだけでなく、ラテやカプチーノなども提供できるため、顧客の多様なニーズにも応えられるでしょう。
加えて、使用後のお手入れがほかのコーヒーメーカーと比べて簡単なことも魅力の一つです。
全自動式
コーヒー豆を挽いてドリップ・抽出するところまで、すべての工程が自動化できるタイプです。全自動タイプなので、忙しい店舗や人数が少ない店舗でのオペレーションに向いています。抽出直前にコーヒー豆を挽くため、風味豊かなコーヒーを提供できることもメリットです。ただし、全自動型はコーヒーメーカー自体の価格も高いため、導入コストと見合うかどうか試算する必要があります。
複合タイプ
ドリップコーヒーとエスプレッソの両方を淹れることができるタイプです。両者は抽出方法が大きく異なるため、一般的には異なるコーヒーメーカーで対応する必要があります。しかし、複合タイプのコーヒーメーカーでは、それが1台で実現できます。ドリップコーヒーやエスプレッソ、ラテなどを幅広く提供したい場合は、複合タイプが選択肢に入るでしょう。
飲食店向けコーヒーメーカー(コーヒーマシン)を選ぶポイント
ここまで、コーヒーメーカーの種類について解説しました。次に、自店にはどのような種類のコーヒーメーカーが良いのか判断する際の、選び方のポイントについて解説します。
選ぶ際は、以下の4つのポイントをふまえて検討しましょう。
- 飲食店の規模・オペレーション
- マシンの購入・契約の形態
- 導入費用・ランニングコスト
- メンテナンスや故障時のサポート体制
飲食店の規模・オペレーション
店舗の規模や運用するオペレーションによって、適切なコーヒーメーカーが異なります。例えば、顧客数が比較的多い店舗の場合は、抽出時間が短いカプセル式や全自動式のコーヒーメーカーを選ぶことで、オペレーションを効率化できるでしょう。
実際にカプセル式のコーヒーメーカーを活用しているレストランでは、「誰が淹れても安定して高品質なコーヒーを毎回提供できる」点を魅力のひとつとして挙げています。忙しい飲食店において、安定的に高品質なものを提供できる仕組みづくりは非常に重要だといえます。
マシンの購入・契約の形態
コーヒーメーカーを自店舗で購入するか、業者からレンタルするかも重要なポイントにあります。購入する場合は初期費用が高額になり、レンタルの場合は月額料金が必要になる点が大きな違いです。また、メンテナンスや点検などの条件も重要なので、事前に確認しておくことが大切です。
導入費用・ランニングコスト
コーヒーメーカーを導入することで、導入費用や月額料金に加えてランニングコストが発生する点にも注意しましょう。基本的には、機能性が優れていてサイズが大きなコーヒーメーカーほど、必要な費用が高くなります。また、コーヒー豆やカプセルなどの購入費用もランニングコストとなり、店舗の規模や提供数によっても変動するため、事前にコストシミュレーションを行うことが大切です。
メンテナンスや故障時のサポート体制
コーヒーメーカーは精密な機械なので、故障が生じることもあり、定期的なメンテナンスが必要です。メーカーのサポート体制がしっかりしている場合は、万が一の際も迅速な対応が受けられます。コーヒーメーカーが使えなくなると店舗運営に支障が出てしまうので、サポート体制についてもチェックしておくことが重要です。
飲食店には安定した品質で効率よく提供できるカプセル式コーヒーメーカー(コーヒーマシン)がおすすめ

実際の店舗運営では、時間帯によって注文数が変動し、混雑時にはスピーディな提供が求められます。お客様の多様なニーズに応えながら効率的に高品質のコーヒーを提供するためには、コーヒーメーカーの導入を検討してみると良いでしょう。コーヒーメーカーの種類のなかでも、カプセル式のコーヒーメーカーには次のような魅力があるため特におすすめです。
- ワンタッチで、プロのバリスタが淹れたような本格的で濃厚な味わいのコーヒーを提供できる
- シンプルな操作で誰でもプロフェッショナル品質のコーヒーが淹れられるため、忙しい店舗や少人数店舗でのオペレーションの効率化が可能
- 力強く深いコクから、甘みと滑らかさが際立つものまで、幅広いフレーバーのカプセルが揃っているため、幅広いニーズに対応できる
飲食店へのコーヒーメーカーの導入を検討中の方には、「ネスプレッソ プロフェッショナル」のカプセル式のコーヒーメーカーがおすすめです。「ジニアス」「モメント ミルク」「アグイラ220」「アグイラ440」など多様な種類があり、店舗の規模やお客様のニーズに合わせてコーヒーメーカーを選ぶことができます。
それぞれのコーヒーメーカーの特徴については、次の章で解説しますので、コーヒーメーカーの導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
飲食店におすすめの「ネスプレッソ プロフェッショナル」のコーヒーメーカー(コーヒーマシン)紹介
飲食店への導入に特におすすめの「ネスプレッソ プロフェッショナル」のコーヒーメーカーの詳細についてご紹介します。
- ジニアス(ZENIUS)
- モメント ミルク(MOMENTO MILK)
- アグイラ220(AGUILA 220)
- アグイラ440(AGUILA 440)
ジニアス(ZENIUS)
コンパクトで簡単に導入しやすいコーヒーメーカーです。

多様なビジネスシーンに対応
レストランやカフェなど、さまざまなシーンに適しています。どんな環境でも高品質なコーヒーを提供できます。
導入が容易
コンパクトなデザインにより、スペースの制約に対応します。狭いスペースでも設置が可能で、効率的なレイアウトを実現します。
簡単操作
ジニアスコーヒーは、簡単な操作でコーヒーを誰でもスピーディに抽出できます。
- 電源:100V、50/60Hz
- 定格消費電力:1,450W
- 給水:タンク式(2L)
- 本体重量:約7kg
- 本体寸法:約W19×D40×H31cm
- 顧客数の目安:5〜15人
モメント ミルク(MOMENTO MILK)
顧客のコーヒーの好みの多様化に合わせて、シンプルな操作性で、セルフサービスでも幅広いミルクメニューに対応できます。

多彩なメニュー
コーヒーの抽出量やミルクの量を調整し、5種類のブラックコーヒーと12種類のミルクが楽しめます。
スマートな操作
タッチパネルのガイダンスに従い、マシンエラーの内容を即座に確認し、水タンクやポッドコンテナを効率的に管理できます。
効率的なオペレーション
簡単な操作で、誰でも迅速に一杯分ずつのコーヒーを抽出できます。これにより、顧客の待ち時間を削減し、効率的なサービス提供が可能です。
- 電源:単相200V、50-60Hz(※100V変圧器対応可能)
- 定格消費電力:1,600W
- 給水:タンク式(4.6L)
- ミルクタンク容量:3L
- 本体寸法:約W56×D50×H42cm
- 重量:39kg
- 顧客数の目安:30人
アグイラ220(AGUILA 220)
コンパクトながら本格的な味わいのミルクメニューを楽しめるコーヒーメーカーです。

出杯数が多いシーンに最適
2つの抽出ヘッドが搭載されており、同時に2杯のコーヒーが抽出できます。これにより、顧客の待ち時間を大幅に短縮し、混雑した場面でも効率的な店舗オペレーションが可能となります。
ワンタッチメニュー
簡単な操作で、計11種類のメニューをワンタッチで提供できます。コーヒーのバリエーションが豊かになるため、顧客に多彩な選択肢を提供できます。
ミルク冷蔵タンク
ミルク冷蔵タンクが内蔵されており、ミルクを適切な温度に保ちながら、多くのミルクレシピが抽出できます。
- 電源:単相200V、50/60Hz
- 定格消費電力:2,700W
- 給水:水道直結式またはタンク式
- 本体重量:約75kg
- 本体寸法:約W65×D70×H64cm
- 顧客数の目安:60〜100人
アグイラ440(AGUILA 440)
高品質な至福の一杯を効率的に提供できるコーヒーメーカーです。

出杯数が多いシーンに最適
4つの抽出ヘッドが搭載されており、同時に4杯のコーヒーが抽出できます。これにより、顧客の待ち時間を大幅に短縮し、混雑した場面でも効率的な店舗オペレーションが可能となります。
ワンタッチメニュー
簡単な操作で、計11種類のメニューがワンタッチで提供できます。コーヒーのバリエーションが豊かになるため、顧客に多彩な選択肢を提供できます。
2.5L × 2個のミルクタンク内蔵
2種類の牛乳を使用できます。ミルクを適切な温度に保ちながら、より多彩なミルクレシピの抽出が可能です。
- 電源:単相200V、50/60Hz
- 定格消費電力:4,500W
- 給水:水道直結式
- 本体重量:約100kg
- 本体寸法:約W100×D62×H63cm
- 顧客数の目安:100〜200人
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