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ESG経営を実現!サステナビリティに配慮したオフィス作りのアイデア

2022/03

近年、注目が高まっているESG経営。今すぐにでも始めたいと考えている経営者の方は多いと思います。今回は、スピーディにESG経営を実践する方法の一つとして、サステナビリティを意識したオフィス作りのアイデアを紹介します。

ESGとは?サステナビリティとは?両者の違いは?

ESG、サステナビリティ、SDGs。そもそも、3つの用語は何が違うのかを一度整理します。
「サステナビリティ」とはSustain(持続する)、Able(できる)という2つの単語から作られた言葉で、持続可能性を意味します。ビジネス領域においては、目先の利益ではなく自然環境の保全や社会システムの維持などを目的とした考え方や活動のことを指します。
また、世代を超えて、国境を越えて取り組みが進むSDGs。「SDGs」とは国連サミットで採択された持続可能な開発目標「Sustainable Development Goals」のことを指しています。サステナビリティと混同しがちですが、SDGsはより具体的な目標を設定し、それぞれ明確なゴールが示されている点が特徴です。

サステナビリティが求められる背景と、企業側のメリット

なぜ、現代社会においてサステナビリティがここまで重視されるようになったのか。そして、なぜ企業はサステナビリティに配慮した活動を積極的に推進しているのか。その背景と、企業のメリットに触れたいと思います。

このままでは、地球に住めなくなる?

世界がサステナビリティに注力する理由。それは端的に言えば、私たちが住んでいる地球の環境が、限界に達しつつあるからです。
産業革命以降、現在に至るまで世界の経済活動によって排出されるCO2(二酸化炭素)は増加し続けています。CO2が増えれば当然ながら地球温暖化も進行し、気温の上昇や集中豪雨などの異常気象が、人間を含む生き物に甚大な影響を及ぼします。さらに、2100年には地球上の人口が約110億人に及ぶという予想が立てられており、このままでは環境破壊と資源の枯渇により、私たちは地球に住めなくなってしまうのです。
こうした危機感から、2015年の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」としてSDGsが掲げられることとなりました。国境炭素税などをはじめとする規制だけでなく、消費者のSDGsに対する意識もどんどん高まり、グローバル規模のムーブメントになっているのです。

人事・総務がすぐに始められる、SDGsの取り組み

ESG経営は、投資家から評価されやすい

では、なぜ企業はサステナビリティに注力するのでしょうか?社会の要請に応えなければならないという側面だけでなく、そこには明確なメリットがあります。
SDGsの実現に向けて率先して動き出しているのが投資・金融業界です。特にESGを重視した投資「ESG投資」は年々増加し、世界持続可能投資連合の発表によると、2020年のESG投資額は約3880兆円に到達し、日本だけでも2018年の調査から32%増の約320兆円に及んだと言われています。このように、ESG経営を推進し、その一環としてサステナビリティに配慮することは、投資家からの評価を高め、出資を受けて事業を拡大するなど、企業成長の大きなチャンスになり得るのです。
また、消費者のサステナブル意識も高まっていることから、サステナビリティに積極的な企業イメージの醸成や、サステナブルな商品・サービスの開発は、競争優位性の獲得につながる可能性があります。特に未来の消費を担っていくミレニアル世代以降の人たちはサステナブル意識が高い傾向にあると言われているため、長期的に消費者と良好な関係を築く観点でも、サステナビリティ活動を推進することに大きなメリットがあります。

サステナビリティに配慮したオフィスを作る方法

サステナビリティに配慮した経営を掲げるのは簡単でも、実際に予算やリソースの確保、企画、設計、運用を実現するのは簡単ではありません。
もし大規模な施策をすぐに始めるのが難しい場合は、手軽にスタートできる「サステナビリティに配慮したオフィス作り」から始めてみるのも一つの手です。具体的には、「環境に優しい素材を活用し、発信すること」や「無駄をなくしてリサイクルすること」、「カーボンフットプリント製品を導入する」といった施策が考えられます。
ここからは、以上の3つの施策について詳しく解説していきます。

備品を天然素材やリサイクル素材に変える

環境に優しい素材をオフィスの備品などに採用することは、比較的簡単に始められる取り組みではないでしょうか。
環境に優しい素材として「天然素材」と「リサイクル素材」が挙げられます。天然素材は古くなった際に土に還ることができる素材で、リサイクル素材はもともと廃棄される予定だったものを再利用した素材です。天然素材の例として挙げられるのはオーガニックコットンや生分解性再生セルロース(レーヨン・リヨセル・キュプラ)など。オーガニックコットンは認証機関によって正式に認められている農地で栽培が行われ、肥料や農薬の使用基準が厳しく決められた環境に優しい素材です。生分解性セルロースは植物由来であり、微生物によって分解される性質を持っています。
リサイクル素材は、ペットボトルや廃プラスチックから作られており、ポリエステルやナイロン、ポリプロペンなどを指します。
このようなサステナブル素材を使用し、なおかつ企業のWebサイトやブログなどで取り組みについて発信すれば、企業姿勢を社会にアピールすることができます。効果的な情報発信を通じてステークホルダーにESG経営の質を評価してもらうことができれば、その投資対効果は決して少なくありません。そのため、一つひとつのコスト増減を見るだけでなく、施策全体のインパクトとして投資対効果はどうなのか、発信力のある施策なのか、といった観点からの戦略的な判断も求められています。

プラスチックのリサイクルを徹底!設備コスト削減のメリットも

非常に手軽な取り組みとして、オフィス内で廃棄されるペットボトルや空き缶、プラスチックなどのリサイクルを徹底することから実践してみるのはいかがでしょうか。リサイクルボックスを設置し、自治体ごとに決められた規則に則って分別・廃棄すればよいので、低コストで始められる取り組みの一つと言えるでしょう。
また、オフィス内の照明をLEDに変える、使わない部屋やスペースの照明は切っておく、空調の温度設定幅を狭めるといった活動も効果的です。夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるとも言われています。塵も積もれば山となるため、電気代など設備費のコスト削減にも貢献します。
もちろん、リサイクルや節電の取り組みは社員の協力なくしては実現しません。そのため、リサイクル・節電で得られる効果を数値も含めて公表する、社内報や掲示物で活動を周知させるなど、社員への働きかけを行うことも重要です。サステナブルな取り組みを社風として定着させることができれば、社員一人ひとりのサステナビリティに対する意識を高めることにもつながる可能性が高くなります。

リユース品、アップサイクル品の購入もコストカットの一手

オフィスの設備や備品を買い替える際は、リユース(中古)品の購入も検討してみてはいかがでしょうか。状態が良いものであれば新品と遜色なく使用でき、新品よりも安い費用で導入することができます。ここ数年はコロナ禍の影響でオフィス解体、オフィス移転、オフィス縮小といった動きも活発化しているので、もしかするとオフィス備品の良質なリユース品が市場に多く出回っているかもしれません。
また、廃棄物や不要な製品を活用して新しい製品を生み出すアップサイクル品の購入もおすすめです。オフィス家具や照明などのアップサイクル品の中にはデザイン性が高いものもあります。オフィス空間にアクセントを加え、対外的にも発信しやすいというメリットがあります。

社員教育にも活用!カーボンフットプリント製品を導入する

「カーボンフットプリント」とは、商品やサービスが作られて廃棄されるまでに発生する温室効果ガスの量をCO2量に換算した指標です。現在、300以上の事業者がカーボンフットプリント制度試行事業に参加しており、商品のパッケージやタグに表示を始めています。
「カーボンフットプリント」とは、商品やサービスが作られて廃棄されるまでに発生する温室効果ガスの量をCO2量に換算した指標です。現在、300以上の事業者がカーボンフットプリント制度試行事業に参加しており、商品のパッケージやタグに表示を始めています。
例えば封筒やファイル、パーテーション、棚、椅子、デスク、IT機器など、オフィスで日常的に使用されている備品の中にもカーボンフットプリントを導入している製品が多々あります。
こうした製品は、どこでどれだけCO2が排出されたのかが「見える化」されています。近年は企業のあらゆる事業活動で発生するCO2排出量の開示・削減が求められているため、カーボンフットプリントが示された備品を購入することで、社会からの要請に応え、サステナビリティに対する企業姿勢を示すことにもつながります。
その際、カーボンフットプリントの製品を使っているという情報を、社外だけでなく社内にも積極的に発信することが重要です。まだ国内導入数は多くありませんが、今後カーボンフットプリントが商品・サービスの差別化ポイントになる可能性があるかもしれません。
まずはカーボンフットプリントに対する社員の認知や関心を高めておくことで、将来的に自社の商品・サービスに取り入れるチャンスが訪れるかもしれません。

一杯のコーヒーから始められる、サステナビリティ活動

一杯のコーヒーから始められる、サステナビリティ活動

サステナビリティに配慮したオフィス作りとして、3つのポイントを紹介しました。最後に、より手軽に、美味しく始められる活動をご紹介します。
それは、ネスプレッソのプロフェッショナルマシンの導入です。
ネスプレッソは2003年、ESGやSDGsが注目される前から、環境に配慮したコーヒー栽培や、生産者の生活支援も含めた持続可能なコーヒー生産を推進してきました。2021年にはグローバル規模のコンペティション「WORLD FINANCE サステナビリティ アワード」のコーヒー製造部門を受賞し、EcoVadis ゴールド企業に認定されました。国内でも、使用済みカプセルを回収・分別し、再生アルミニウムやコーヒーかすを発酵・熟成させて培養土にすることで循環型ビジネスモデルも確立しています。
このような哲学と実績を持つコーヒーマシンを導入し、手軽で美味しいコーヒー体験を社員に提供しながら、飲み終わったカプセルをリサイクルする。これだけでも立派なサステナビリティ活動の一環として社内外に情報発信していくことができるでしょう。
一杯のコーヒーから始めるサステナビリティ活動。ぜひ始めてみませんか?

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