イスピラツィオーネ・ミレニオ

因果は巡る。歴史は常に巡っているようです。
イタリアの立ち飲みのエスプレッソバーは、私たちに影響を与えたのと同様に、世界各国に展開するコーヒーチェーンにもインスピレーションを与えました。しかし彼らはアメリカ西海岸で入手しやすかったアラビカ種コーヒーを深煎りし、ロブスタ種を使うことはありませんでした。そしてミルクベースのコーヒーへの領域に、より濃く、深い焙煎とともに踏み込んでいったのです。そして2000年代初めにアメリカでこのスタイルに対抗する流れが起きました。フルーティーで酸味のあるアラビカ種コーヒーが好まれ、イタリアの伝統的な極深煎りやロブスタ種のコーヒー、アメリカ西海岸の深煎りは敬遠されるようになったのです。そしてこのニッチなトレンドは、エスプレッソの本場、イタリアにも波及しました。

「イスピラツィオーネ・ミレニオ」はこのまだ比較的小さく、新しいトレンドを追求したコーヒーです。コロンビア産の水洗アラビカ種コーヒーがよりフルーティーな風味をもたらしています。より密接につながった今日の世界では、トレンドは国を超えて巡ります。そして私たちに「イスピラツィオーネ・ミレニオ」を作るきっかけを与えたイタリアのロースターやカフェは、深煎りでロブスタ種を多くブレンドした伝統的な路線から方向転換し、鮮やかで新しい味わいのコーヒーで新たな方向性を探求しています。

アロマの特徴: スパイシーさとかすかなフルーティーさ