COLUMN

2023.1.12

ヴァーチュオ カプセルコーヒー
アルティシオについて

ヴァーチュオのコーヒー「アルティシオ」は、中南米産コーヒーをとても強く焙煎をしたフルボディのエスプレッソです。しっかりとした味わいとクリーミーな口あたりで、焙煎⾹が豊かに⾹る、ヴァーチュオ独自の厚みのあるベルベットのようなクレマが特徴です。
アルティシオの開発には、困難を承知で挑戦したネスプレッソのこだわりが詰まっています。

ネスプレッソのコーヒー開発

どのような味や⾹りをそのコーヒーから引き出すか、最終的にどのような味わいのカプセルコーヒーを⽣み出すか、ネスプレッソが心がけていることは、「消費者の皆さまの嗜好」を理解することです。消費者の皆さまが好む味わいを⽣み出すことが大事と考えており、毎年様々な国で消費者向け味覚調査を独⾃に⾏っています。実は⽇本においても⾏われています。
こういったテストにより、消費者の方々がなぜその味わいを好むのか、なぜそのような楽しみ方を好むのか、しっかりと理解した上でコーヒーの開発を⾏っています。

「消費者の皆さまの嗜好」から生まれた
ヴァーチュオ

ヴァーチュオは「よりたっぷりの量のコーヒーを飲みたい」と希望する消費者の方々のニーズにお答えするため、2014年にアメリカとカナダにおいて発売されました。
ヴァーチュオのコーヒーメーカーには、セントリフュージョン（遠心⼒抽出法）というネスプレッソが約７年をかけて独⾃に開発した抽出技術が搭載されています。カプセルそのものを高速回転させることで、豊かなアロマと味わいを引き出し、ふっくらとやわらかいクレマと共にコーヒーを抽出します。

そのクレマは、抽出方法の違いにより、オリジナルで淹れたコーヒーよりももっと厚みがあります。オリジナルで淹れた場合のクレマは、最大19気圧での抽出をし、コーヒー⾖（粉）に含まれている油脂分で構成されています。そのため泡は小さくきめ細かく、安定性があります。
一方ヴァーチュオのクレマは、セントリフュージョンによる抽出で酸素を取り込んでいるため、厚み（膨らみ）はありますが、安定性は低く消失が早い傾向があります。その特性を理解した上で、ヴァーチュオ コーヒーのクレマの⾊合いは美しく、⽩いスポットができないようにそれぞれのカプセルコーヒーにおいて抽出温度と回転速度が決められています。

アルペジオから着想を得て生まれた
アルティシオ

ブラインドテイスティングでも毎年大変人気のある、1993年誕生のオリジナル コーヒー「アルペジオ」。そのあまりの人気ゆえ、カフェインを気にせずに楽しみたいという方向けに、デカフェのバージョンも2015年に誕⽣しました。

アルペジオは複数の原産国産アラビカ種コーヒーをブレンドし、短時間で深煎りをしています。カカオのような⾹り、しっかりとした焙煎⾹、深いコクと苦味、控えめな酸味そして心地よい後味。
⽇本の方々にも大変好まれる味わいのプロファイルでもあります。

このブレンドの特徴を生み出しているのは、コスタリカ産アラビカ種コーヒーです。本来は⻨芽のような⾹りを持つコーヒーですが、深煎りをすることでカカオのような⾹りがあらわれるのです。そして、驚くほどのクリーミーさ、ベルベットのような口あたりは非常に細かく調整された、コーヒーの粉砕の粒度とカプセルへの充填量の結果です。
そのアルペジオに匹敵し、厚みのあるクレマをもつコーヒーをヴァーチュオでも実現すべく、開発したのがアルティシオです。アルペジオのブレンドと色合いから着想を得たアルティシオですが、リストレット、ローマ、マスターオリジンズ インドをお好きな消費者の方々にも好まれる味わいを目指しました。

ネスプレッソでは当初このブレンドを「アルデンソ」と呼んでいましたが、最終的にコーヒー⾖を育んだ標高の高い場所（英語で「altitude」）への敬意を込めて「Altissio：アルティシオ」という名前を選びました。

アルティシオでつくるコーヒーレシピ

オールラウンダーのカプセルコーヒーといっても過言ではないアルペジオと同じく、アルティシオも様々な飲み方で美味しくいただけます。

アルティシオでつくる「カフェモカ」は、深煎りのコーヒーがもたらすフルボディさと苦味がしっかりとしたベースラインを保ち、ミルクやチョコレートのコクとの調和を楽しませてくれます。
アルティシオは酸味が控えめなため、ダークチョコレートの⽢みとふくよかさを堪能することができます。お好みでシナモンパウダーをトッピングしていただくと、オリエンタルな雰囲気があらわれ、スパイシーなフィニッシュを味わうことができます。