
COLUMN
2023.11.7
トルコのコーヒーの歴史
コーヒー抽出法発展の歴史の中でスタートを切るのは、アラビア式の抽出方法です。800年代にアラビア半島を中心として一般的とされていたもので、それは現在「トルココーヒー」と呼ばれるコーヒーの抽出方法です。

焙煎したコーヒー豆を細かくパウダー状に粉砕し、「ジェズベ」もしくは「イブリック」と呼ばれる美しく⾧い取っ手のついた真鍮もしくは銅製のコーヒーポットを使用してコーヒーを淹れます。

時代をさかのぼること16世紀、オスマン帝国の首都であったイスタンブールは、豊かで、人口の多い都市でありました。歴史的にも世界で最初のカフェ/コーヒーハウスはこの時期にイスタンブールにオープンし、その文化がスタートしました。
オスマン帝国は、制したイエメンにてコーヒーを発見し、そのイエメンの港町モカを通じてコーヒーを輸出したことから、コーヒーは「モカ」と呼ばれるようになりました。そのあとすぐにコーヒー豆はモカからアジアにもたらされます。インドや東インド諸島のルートを辿ったことにより、例えば「モカジャバ」といったブレンドコーヒーが生まれました。

ワールド エクスプロレーションズ イスタンブール エスプレッソは、コーヒー発祥の地エチオピア産のアラビカ種コーヒーと、インド産ロブスタ種コーヒーをブレンドすることで、この街がかつてのコーヒー貿易路の交差点であったことを表現しています。

これらのコーヒーがブレンドされてひとつになり、しっかりとした苦味と酸味を同時に楽しむことができるワイルドさ、フルーティーさ、そして焙煎の香りをまとったとても複雑なプロファイルのコーヒーが生まれました。またその濃厚でベルベットのような口あたりのイスタンブール エスプレッソは、トルココーヒーの独特な抽出方法への現代的なトリビュートでもあります。
イスタンブール エスプレッソを使った
おすすめレシピ
オリエンタル スパイス マッキャート

カップの上からすーっとした香りが漂います。そのまま一口いただくと、甘みを帯びたやわらかいミルクが広がります。カルダモンシード、コリアンダーシード、甘いミルクの泡をスプーンですくって一緒にいただくと、マシュマロのようにふわふわとした口あたりに続いて、スパイスならではのピリッとした辛さがあらわれます。
ミルクの泡の下からあらわれるコーヒーは、しっかりとした苦みとコクがあり、シナモンとアガベシロップが溶け込んだミルクと混ざり合い、神秘的な一体感を醸し出しています。
寒い季節にこそ楽しんでいただきたい、体がポカポカとするような、芯から温まるようなコーヒーレシピです。そして、スパイスがもたらしてくれる清涼感が後味として⾧く余韻を楽しませてくれます。
オリエンタル スパイス マッキャート
[ 材 料:1人分 ]
- イスタンブール エスプレッソ
(オリジナル カプセルコーヒー):1個 - ミルク:60ml
- アガベシロップ:10ml
- シナモンパウダー:適量
- カルダモンシード: 適量
- コリアンダーシード: 適量
[ 道 具 ]
- オリジナル コーヒーメーカー
- ヴュー カプチーノカップ
- エアロチーノ バリスタ
[ つくりかた ]
- エアロチーノ バリスタにミルク、アガベシロップ、シナモンパウダーを入れフタを閉め、メニューから「LATTE MACCHIATO」を選択後スタートボタンを押し、フォームミルクをつくります。
- ヴュー カプチーノカップに1を注ぎます。
- 2の上からイスタンブール エスプレッソを直接エスプレッソ(約40ml)で抽出したら、カルダモンシードとコリアンダーシードをトッピングして、できあがりです。
レシピ開発ストーリー
さまざまスパイスが売られているマーケットに思いを馳せ、数あるスパイスの中から、何をこのレシピの材料として選ぼうと思いを巡らせました。コーヒーとミルクと相性が良く、それでいてしっかりとした存在感があり、なるべく皆様の身近にあるものを選びました。
こちらのミルクレシピは、甘みがありつつも、スパイスのおかげで後味がとてもさっぱりとした印象です。なんといっても、シナモン入りの甘いミルクとイスタンブール エスプレッソの素晴らしい調和に驚かされます。