「ネスプレッソ」のオーガニックコーヒーについて

COLUMN

2025.2.12

ネスプレッソのオーガニックコーヒーについて

オーガニックコーヒーをつくるにあたり特に重要なのが、化学合成肥料や農薬を使用しないということです。作物をつくるためには栄養分等が必要となります。ではそれらを使用せずに、どのように作物をつくっていくのでしょうか。オーガニックコーヒー栽培においては、堆肥や有機肥料を生産者の方々が自らつくり、使用するということを行っています。そうすることで、生産を行う人々の健康も守られ、生態系も豊かになり、そして生物多様性が促進されるという仕組みです。

今回は、このようなオーガニックコーヒーをつくる生産者の方々を、ネスプレッソはどのようにサポートしているのかをご紹介いたします。それは、ネスプレッソが2003年から取り組んでいるネスプレッソ AAA サステナブル・クオリティ(持続可能品質)™ プログラムの一環として展開しています。

ネスプレッソ AAA サステナブル・クオリティ(持続可能品質)™ プログラム

まずは、知識の共有を行います。オーガニックコーヒーが一体どのようなものなのかという基本的な知識から、総合的な情報、そして各生産国別のモジュールも用意しています。それはなぜかと申しますと、各生産国により、気候や環境、そして文化が異なります。ですので、コーヒーをつくるそれぞれの国ごとにモジュールを用意して情報を共有しています。

次に、AAAプログラムのオペレーション化を行います。農学者が実際に農園に赴き、生産者の方々に直接トレーニングを行います。その中でもとても重要なのが、農園での堆肥づくりです。これはポストハーベストの取り組みで、コーヒーチェリーを収穫した後、24時間以内にその中に入っている種、コーヒー豆を取り出します。種をとりだした後、いわゆる“抜け殻”となった外果皮や果肉を再利用します。これらを集めて各農園で堆肥をつくります。

出来上がった堆肥を農園で使用するといった循環型の栽培方法を行います。これはオーガニックコーヒーづくりにおいてとても重要です。
そして生産者の方々がつくったコーヒーが、オーガニックコーヒーと認定されるためのサポートも行います。そのための検査プロトコルを用意し、コーヒーそのものはもちろん、コーヒーの木についている葉、農園の土壌のサンプル等を各認証機関に提出し、認定を得られるまでフォローアップします。
こういったことをAAAプログラム、それはつまり、高品質なコーヒー豆を将来にわたって確保し、コーヒー生産者の生活向上に貢献することを目的としたプログラムを通じて実施しています。

ネスプレッソは、高品質なコーヒーづくりと環境保全ということに強く焦点を当てています。そしてこのAAAプログラムでは、優良品種コーヒーの栽培を確実にし、それらのコーヒーをつくってくださっている生産者の方々をこれまで私たちが培ってきたノウハウでサポートします。オーガニックというコーヒーの枠を超え、再生可能なコーヒー生産を目指しています。そうすることにより、今まで誰もが経験したことのないような、嬉しい驚きの詰まった新しいコーヒーをつくることができると考えています。

オリジナル ペルー オーガニック

マスター オリジンズ シリーズのコーヒーのパッケージをご存じでしょうか。カプセルが入った箱には、それぞれのコーヒー生産国の栽培や精製の様子が点描画で描かれています。ペルー オーガニックの場合は、標高の高い山々の渓谷で、生産者の方々が手作業でコーヒー栽培に勤しむ様子が描かれいます。
オリジナルペルー オーガニックは、エスプレッソまたはルンゴでの抽出が可能です。それぞれ飲み比べてみると印象が異なります。

エスプレッソで飲んだ場合、コーヒーを抽出してすぐにクレマの上から香りを確認すると、トーストした穀物を想わせるような甘い香りがします。そしてクレマを崩すと、まろやかな柑橘系のフルーティーな香りを感じます。一口含むと、えぐみがなく、とてもマイルドで、やわらかい口あたりが感じられます。余韻は短く、後味はクリアな印象です。苦みと酸味のバランスがとても良いので、酸味の印象は弱めです。
ルンゴで飲んだ場合、コーヒーの凝縮度が低くなるため、エスプレッソで飲んだ時と比べるとそれぞれの要素の境界線が曖昧になります。また、抽出後のクレマは薄めです。そのため、より飲みやすく、普段アメリカンコーヒーを好まれている方には特におすすめです。


ペルー オーガニック

ペルー オーガニック

オリジナル カプセルコーヒー)

味わいの強さ 6